オーストラリア市場レポート 11月27日:ドバイでのトラブルに対する懸念
米国市場は感謝祭の休暇のため閉場であったが、海外の各市場はドバイ政府の主要持株会社である Dubai World の債務不履行の恐怖により大打撃を受けた。戦略的な国際資産を保有する Dubai World は社債保有者に対し、約600億米ドルの負債を5月まで停止するよう求めた。
米国市場は感謝祭の休暇のため閉場であったが、海外の各市場はドバイ政府の主要持株会社である Dubai World の債務不履行の恐怖により大打撃を受けた。戦略的な国際資産を保有する Dubai World は社債保有者に対し、約600億米ドルの負債を5月まで停止するよう求めた。
水曜日のアジア各国株式市場は、ウォールストリートの不調を受けて混乱した。東京株式市場は低値から取引を開始した後、明るい兆しを示した貿易数値や安値買いなどから反発した。香港株式ならびに韓国株式は、前四半期の米国経済が事前予測を下回る回復ぶりを示したことから値を下げた。
米国での住宅着工数が10月に10.6%減少、許可件数が4.0%減少したという落胆的なレポートを受け、昨夜のウォール街では上昇基調が止まり値を下げての取引終了となった。この転落により、不動産部門に依然として圧力がかかっていることが示された。
今朝のアジア各国の株式市場は、ウォールストリートに牽引され概して強含みにて取引を開始したが、東京株式市場は円の上昇の輸出関連への影響から弱気にふれた。企業が大規模な資金調達計画に対する懸念が、引き続き国内感情の落込みをもたらしている。
金曜日のアジア各国の株式市場は、ウォールストリートの値下がりを受けて弱気に推移した。中国株式も下げを見せたが、航空関連株は今週末に適用となる燃油サーチャージに関する新たな価格メカニズムの影響を受けて値上がりした。
連邦準備金制度が金利を歴史的な低水準で維持する可能性を示唆したことから、ウォール街は水曜日の取引において上昇基調を維持した。昨日発表された中国の経済データも国際的な回復への期待に信頼感を上乗せした。ヨーロッパの各市場も低金利予測を受けて反発した。
優良企業の業績報告を受けた市場の信頼感に支えられ、昨夜のダウジョーンズ工業平均は心理的な節目となる1万ポイントへ近づく上昇を記録した。原油価格の急騰を受けたエネルギー株も上昇した。