新たに開発された「高分泌幹細胞の特定・選択技術」の排他的商業化ライセンス契約締結に関するお知らせ
Sydney, 2015年11月24日, AEST (ABN Newswire) - Regeneus(ASX:RGS)は、次世代細胞治療製剤の製造等に用いる事が可能な、世界初の「高分泌作用を有する幹細胞特定・選択技術」の排他的な商業化権利を獲得した事を本日発表致します。
幹細胞には、サイトカイン及び成長因子など、様々なタンパク質を分泌する働きがあり、この働きが同細胞の機能(治療効果)に大きな影響を及ぼします。マッコーリー大学のCentre for Nanoscale BioPhotonics(CNBP)によって開発された本技術は、従来の表面マーカーに頼るラベリングではなく、細胞が分泌するタンパク質を特定し選択できる画期的なラベリング法を用いております。
従来の技術では、単一幹細胞の分泌内容の評価が難しかったが、本技術を用いる事により、技術者・研究者は初めて治療効果の高いサイトカインを分泌する、単一幹細胞の特定・選択が可能となりました。
本技術の有用性に関して、Regeneusの最高科学責任者(CSO: Chief Scientific Officer)であるDr. Graham Veseyは「利用をする事によって我々研究者は、様々な疾患に対する理解を深める事ができると共に、同疾患をより効果的にコントロールする方法を見出す可能性も高まる。また、特定のサイトカインを多く分泌する幹細胞によって構成される細胞株を作成し、疾患の特徴により合致した細胞治療製剤を開発する事も考えられる。」とコメントをしております。
マッコーリー大学内に位置する豪州研究会議(ARC: Australian Research Council)のCNBPに在籍しているEwa Goldys教授及びDr. Gouzhen Liuによって開発された本技術に関して、CNBP次長のGoldys教授は「CNBPでは、新たな技術の開発のみならず、より社会に貢献ができるトランスレーショナルな面にも強い関心を持っているため、Regeneusと共に本技術の商業化ができる事を非常に楽しみにしている」とのコメントを残しております。
Regeneus・マッコーリー大学間で締結されたライセンス契約に基づきRegeneusは、今後の両者による共同開発に向けた資金を提供する事になっております。また、マッコーリー大学はRegeneusに、同技術の商業化(動物用・ヒト用の細胞治療製剤など)に関する排他的なライセンスを許諾し、商業化に伴った売上に紐づくロイヤリティーを、Regeneusがマッコーリー大学に支払います。
同技術の商業化オパチュニティは多岐にわたっており、短期的には「研究」及び「診断」領域での応用(検査用キット等)が考えられます。なお、細胞単離市場は2014年で25億ドル規模となっており、2019年までに(5年CAGR = 15.8%)51億ドルに達すると見込まれています。
また、Regeneusは本技術を自社が有する他家間葉幹細胞プラットフォームである「Progenza」にも応用する予定であり、ドナーの細胞から特定のサイトカイン・プロフィールを特定・選択し、次世代の「デザイナー細胞治療製剤」の開発も目指す考えです。再生医療のグローバル市場は2020年までに675億ドルに達し、2014年からのCAGRは23.2%と見込まれております。
概要 Regeneus Ltd
Regeneus Ltd (ASX:RGS) is a Sydney-based clinical-stage regenerative medicine company using stem cell technologies to develop a portfolio of novel cell-based therapies. The regenerative therapies seek to address unmet medical needs in human health markets, focusing on neuropathic pain, including osteoarthritis and various skin conditions, with its platform technologies Progenza(TM) and Sygenus. Visit www.regeneus.com.au for more information.
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