オーストラリア市場レポート 10月14日:米国での業績報告に先立つ利益確保
企業業績報告の波に先立ち投資家たちが利益確保に動いたことから、テクノロジー部門における買収ニュースが相殺され、昨夜の米国株式は入り混じった状態で取引を終えた。ダウ指数は若干安で取引を終えたが、ハイテク比重の高いナスダック総合は Cisco による Starent Networks 買収取引を受けて上昇した。
企業業績報告の波に先立ち投資家たちが利益確保に動いたことから、テクノロジー部門における買収ニュースが相殺され、昨夜の米国株式は入り混じった状態で取引を終えた。ダウ指数は若干安で取引を終えたが、ハイテク比重の高いナスダック総合は Cisco による Starent Networks 買収取引を受けて上昇した。
業績報告期がスタートしたことを受けて、金曜日のダウ指数は2009年における最高水準を記録した。ITの巨大企業 IBM や Intel による上向きな見通しにより、利益回復に対して高まる市場の期待が加速した。 S&P's 500 とナスダックはどちらも週間で4.5%超の上昇を記録した。
月曜日に若干の後退が見られた後、前向きな経済見通しを受けて投資家たちが市場へ戻ってきたことから、昨夜の米国株式は新たな高値へと上昇した。前向きな企業業績報告も市場心理の上昇を支えた。
入り混じった経済データを受けて、昨夜のウォール街では3日間の上昇が止まった。米国での新規失業手当件数は2週連続で減少したが、住宅着工件数は予測を下回る前月比1.5%増となった。
上向きな経済データや企業見通しを受けて、木曜日のウォール街は5日目の上昇を記録した。商務省によるレポートでは、米国の貿易・輸入高が増加したことによる消費者支出増加の兆しが示された。別のレポートでは失業件数が先週55万件へ減少したことが示された。
昨夜の米国株式は工業株に先導され4取引連続の上昇となった。しかし連邦準備金制度によるレポートにおいて消費者支出が依然として弱く小売売上げが横ばいとなっていることが示されたことから、市場心理は落ち込んだ。また同レポートでは、労働市場の状況が全部門において引き続き低調であったことも示された。
政府によるレポートにおいて雇用削減のペースが8月に減速したことが示され、金曜日のウォール街は上昇した。しかし7月初旬以降最悪の成績となった週において、米国株式はマイナス領域に留まった。