Macquarie Bank Limited (MBL) は、 American International Group (NYSE:AIG) の子会社である International Lease Finance Corporation (ILFC) のリース航空機資産を買収する契約を締結した、と Macquarie Group Limited (ASX:MQG) が語った。
Sydney, 2010年4月14日, AEST (ABN Newswire) - 米国の上向きな企業業績に対する期待を受けウォール街が上昇したことから、今日のオーストラリア市場は5,000ポイント超へと反発した。水曜日、投資家たちは Wespac と Melbourne Institute からの消費者心理データに関心を寄せる。アジア市場での低調な動きを受け、同国内市場は下落し5,000ポイントレベル未満へと戻った。今日のアジアの株式は、ウォール街からのプラス先導を受け大半が上昇した。
注目の経済事象と数値
Westpac/Melbourne Institute による4月の消費者心理指数は、3月から1%低下した。年間での同消費者心理指数は季節調整済みで4月に25.2%上昇となった。これは予測よりも良い結果で、信頼感が上昇する金利に対応できる可能性を示唆している。昨年10月以降、オーストラリア準備銀行は公定歩合を5回引き上げてきた。
企業ニュース
Macquarie Bank Limited (MBL) は、 American International Group (NYSE:AIG) の子会社である International Lease Finance Corporation (ILFC) のリース航空機資産を買収する契約を締結した、と Macquarie Group Limited (ASX:MQG) が語った。 MBL は ILFC からの航空機53機の買収に合意、うち6機の購入権を他の Macquarie 子会社へ移転する予定である。購入には現存する手元資金が使われる。航空機53機の合計購入金額は19億8,700万米ドルである。この買収は、航空機分野における同社の既存リース事業と、2009年末時点での融資・リース管理分が138億豪ドルとなっている同社の法人・資産金融部門を通じての資産リースにおける豊富な経験の上に成り立つものである、と Macquarie Group は語った。
オーストラリアの CBH Resources (ASX:CBH) の大株主である日本の東邦亜鉛 (TYO:5707) は、入札が CBH 株を過小評価しているとして、ベルギーの亜鉛精製企業 Nyrstar (EBR:NYR) からの CBH に対する3度目の買収提案を拒否した。世界最大の亜鉛金属生産企業である Nyrstar からの修正提案は未完成で拘束力は無く、正式オファーではない、と東邦亜鉛は発表した。 Nyrstar は CBH の全ての普通株と転換社債の買収を目指している。東邦亜鉛は CBH の普通株24.1%と転換社債50.6%を保有している。
カナダのViterra Inc. (TSE:VT) (ASX:VTA)は、港湾ターミナルおよび穀物サイロ運営会社のAustralian Bulk Alliance (ABA)の権益50%を住友商事(TYO:8053)に対して、860万豪ドルで売却することに合意した。
Vierraが伝えたところでは、住友商事の子会社Summit Grain Investmentが株主の合意の下、ViterraがABAに所有する全権益の買収を実行する見込み。
今回の買収は、昨年9月にABB Grainを買収したViterraが、オーストラリアにおける運営方針を変更したことに起因する。ABAはヴィクトリア州とニューサウスウェールズに8つのサイロを展開、メルボルン港に穀物ターミナルを所有している。
オーストラリアの紙商社・製紙企業である PaperlinX Ltd (ASX:PPX) は今日、同社がタスマニア州での製紙事業から撤退する最終段階にあると語った。同社はタスマニア州の Burnie 工場を閉鎖する予定で、事業収支は既に閉じられている。この閉鎖の完了をもって、 PaperlinX はオーストラリア・ニュージーランド・アジア・ヨーロッパ・北米の幅広い顧客への紙・看板・画像ソリューションの流通と産業用包装事業を行う商社となる。
PaperlinXは昨年、同社の製造部門であった Australian Paper を日本の日本製紙 (TYO:3893) へ7億豪ドルで売却した。この売却により、同社の負債において5億豪ドルが直ちに削減された。
タスマニア州からの撤退にかかる正味現金費用は全体で約1,000万から2,000万豪ドルと見込まれる、と PaperlinX は語った。 PaperlinX の経営責任者である Tom Park 氏は、タスマニア州からの撤退によるコストは当初の予測を下回る見込みであると語った。
同社は現在、不安定な経済環境の中で、再融資計画の完了と同社の競争力の最大限での強化に注力している。
OZ Minerals (ASX:OZL) と IMX Resources (ASX:IXR) は、南オーストラリア州にある IMX の Mt Woods 施設での銅・金プロジェクトにおける探査・開発促進に向けたジョイントベンチャーを形成する探査ジョイントベンチャー契約を締結した。 IMX の株式13%を保有する OZ Minerals は、同ジョイントベンチャーの権利51%を取得する。
探査プログラムは直ちに開始される予定である。 IMX の Mt Woods 施設は、南オーストラリア州 Prominent Hill 銅鉱山を含む OZ Mineral の施設と広く接している。
このジョイントベンチャーは、 IMX の負担可能額を大きく上回る Mt Woods での大幅な支出増を意味する、と IMX の経営責任者は語った。
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