Sydney, 2009年6月30日, AEST (ABN Newswire) - 石油価格の上昇によりエネルギー株が押し上げられ、昨夜の米国株式は上昇した。自動車メーカー Ford による販売に関する前向きなニュースも市場心理の回復を支えた。投資家たちは今週発表される経済データが何らかの新たな回復兆候を示すものと見込んでいる。
エネルギー部門に引き摺られ、月曜日のオーストラリア株式は取引後半に下落した。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は16.9ポイント・0.43％下落し3,886.9、全株価指数は16.8ポイント・0.43％下落の3,882.7ポイントとなった。アナリストたちは、会計年度末を前に国内市場では方向性の定まらない状態が続くものと見ている。
注目の経済事象と数値
国際決済銀行 (BIS) は、各国政府により実施されている経済刺激策は一時的な成長支援にとどまり停滞が長期化する可能性があると警告した。 BIS のレポートは、通貨価値下落の可能性に直面し、それにより金利を引き上げざるを得なくなるようなオーストラリアを含む国々に対し警告した。 BIS の分析では、オーストラリアは先進諸国間で米国と韓国に次いで3番目に大きな規模の経済刺激策を実施していることが示されている。
オーストラリア準備銀行は火曜日、5月の金融総合データを発表する。住宅産業組合は5月の新築住宅販売データを発表する。
企業合併・買収ニュース
Lion Nathan (ASX:LNN) は今日、キリンホールディングス (TYO:2503) による同社への未保有分株式買収に対しオーストラリア競争・消費者委員会が反対しない予定であると語った。同社は今後2ヶ月間で取決め内容の計画を提出し、9月に投資家たちがその買収に対し投票を行う予定である。
Macquarie Communications Infrastructure Group (ASX:MCG) は、 Canada Pension Plan Investment Board (CPPIB) による買収入札が必要とされていた規制当局からの最終的な承認を得たと語った。 MCG の大株主から支援を得るため今月初めに押し上げられた入札のもと、 CPPIB は22億豪ドルで MCG を管理下に収める計画を立てている。
銅・金採掘業者 PanAust Limited (ASX:PNA) は、中国の Guangdong Rising Assets Management による同社株式19.9％取得に対しオーストラリア海外投資審査委員会からの承認を得たと語った。
玩具卸売業者 Funtastic Limited (ASX:FUN) の株主は、2,200万豪ドルの資金調達への取組みと香港基盤の子供用家具メーカー NSR (HK) Ltd の買収を承認した。完全引受での放棄不可権利の発行の成功が Funtastic の金融機関による2011年6月までの融資延長に対する主要条件であり、負債返済のあと同社の再建が完了されることになる。
重要企業ニュース
高級小売店 David Jones (ASX:DJS) は7月25日までの会計年度下期における収益成長見込みを20％から30％の範囲へと上方修正した。 David Jones は以前、同期間の成長率をゼロから5％の間と見込んでいた。また、これまでゼロから5％の範囲内と予測されていた年間収益成長見込みは8％から12％の間へと上方修正された。
Elders Ltd (ASX:ELD) は融資業者との間で短期負債を3ヶ月延長する合意を結んだ。これにより借換えに対する時間が設けられることになる。その負債は6月30日から9月30日へと延長されると Elders は語った。
Aluminum Corp. of China (Chinalco) が8億8,000万ポンドで Rio Tinto (ASX:RIO) の株式を買収し、世界で3番目に大きな鉱業企業による株主割当分を取得する計画を立てている、と情報筋は語った。 Rio Tinto は負債返済の一環として、イギリスとオーストラリアにおいて152億米ドルの株式を売りに出している。
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