アジア市場レポート:2月25日
水曜日のアジア各市場は大半が値を下げた。メタル価格の下落により同地域の資源株は打撃を受けた。日本の日経225は1.5%下落、韓国の Kospi は1.0%下落、香港のハンセン指数は0.8%下落となった。同地域の市場は米国の消費者信頼感やドイツの景況感からも圧力を受けた。しかし、金融引締めの不安が和らいだことから、中国の上海総合は1.3%反発した。
水曜日のアジア各市場は大半が値を下げた。メタル価格の下落により同地域の資源株は打撃を受けた。日本の日経225は1.5%下落、韓国の Kospi は1.0%下落、香港のハンセン指数は0.8%下落となった。同地域の市場は米国の消費者信頼感やドイツの景況感からも圧力を受けた。しかし、金融引締めの不安が和らいだことから、中国の上海総合は1.3%反発した。
米連邦準備制度理事会が金融危機以降初めて公定歩合の引き上げに踏み切ったことから、オーストラリア株式ならびにアジア諸国の株式市場は下落した。NABの収益結果が横ばいであったこともオーストラリア株式の下げ要因となった。取引終了時のS&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は19.8ポイント・0.4%下落の4635.1ポイント、全株価指数は17.6ポイント0.4%下落の4656.3ポイントとなった。国内市場は一週間で2%の上昇。
火曜日オーストラリア株式市場は値を上げて取引を終了した。Westpacが収益拡大の結果を示したことが、銀行セクターならびにオーストラリア経済に対する上向きの兆候であると解釈されたことから、金融関連株が高騰した。取引終了時のS&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は22.3ポイント・0.5%上昇の4567.8ポイント、全株価指数は20.4ポイント0.4%上昇し4590.8ポイントとなった。
アジアでは、預金準備率を引き上げるという中国による予想外の発表が世界経済の回復に対する不安を高める可能性があるが、今日は中国本土・香港・台湾・ベトナム・韓国・シンガポールなど多くの市場が旧正月休みのため閉場となり、少ない取引量が見込まれる。日本の輸出業者は円安により支えられるものと見られる。月曜日に内閣府が発表した日本の国内総生産データでは、10月-12月四半期において同国の経済が予想よりも速いペースで成長したことが示された。
木曜日のアジア各市場は値を上げた。香港のハンセン指数は1.9%上昇、韓国の Kospi は1.8%上昇した。中国の上海総合は、消費者物価指数の遅いペースでの上昇が金利引上げに対する懸念を和らげたものの、旧正月前の少ない取引において横ばいで取引を終えた。
中国の貿易数値が期待をはずれた内容だったことから、中国経済の失速への懸念が生じオーストラリア市場は前半の上昇分を帳消しにした。市場に大きな影響力を有するBHP BillitonならびにCommonwealth Bankの収益報告が上昇要因となり、マーケットは僅かに値を上げて取引を終了した。取引終了時のS&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は8.3ポイント・0.2%上昇の4,513.4ポイント、全株価指数は12.3ポイント0.3%上昇し4,533ポイントとなった。
米国の力強い製造業データを受け、火曜日のアジア株式は上昇した。北米・ヨーロッパにおいて数百万台の自動車のアクセルペダルの不具合を修理するトヨタの計画を受けて、日本の日経指数は1.63%上昇し取引を終えた。メタル価格の上昇に伴いオーストラリアの株式は上昇したが、金利を据え置くというオーストラリア準備銀行による予想外の決定を受け豪ドルは下落した。