Chalco (SHA:601600)、クイーンズランド州の精製所建設要件廃止を否定
Sydney, 2010年6月10日, AEST (ABN Newswire) - Chalcoこと Aluminum Corp of China (SHA:601600) (HKG:2600)は、クイーンズランド州のAurukunボーキサイト鉱床への精製所開発に関する実行可能性研究の提出期限まで3週間を残すのみとなった。州政府は、リースの要件の一部としてChalcoは同州東海岸にアルミニウム精製所を建設しなければならないことを表明している。
Chalcoが資源超過利潤税(RSPT)に反応してオーストラリア国内の2つのプロジェクトの廃止を検討しているというメディア報道を受けて、中国アルミニウム大手であるChalcoは、同社はクイーンズランド州政府と緊密な連絡を取っており、オーストラリアにて30億豪ドルのボーキサイトプロジェクトを計画していると述べた。
RSPT導入によりコスト増となり、精製所がChalcoにとって魅力薄となるため、精製所建設の条件の変更を検討しているとの憶測が飛んでいた。クイーンズランド州首相アンナ・ブライ氏は、Aurukunプロジェクトはクイーンズランド州における同製品の二次的産業を念頭においたものであることを繰返し述べた。
Xstrata(LON:XTA)がクイーンズランド州の2つの資源プロジェクトの拡大を棚上げする動きをみせたことを受けて、同州政府への圧力が強まっている。スイスの大手企業であるXstrataは、Ernest Henry銅鉱山の拡大およびWandoan一般炭プロジェクトへの5億8600万豪ドルの出資を停止、RSPTに起因する不確実性をその理由とした。鉱業会社らは連邦政府の提案している資源税に怒りをあらわにしている。中にはプロジェクトを廃止や停止を決定している企業もある。Fortescue Metals (ASX:FMG)は、90億米ドルのSolomonハブおよび60億米ドルのWesternハブプロジェクトを棚上げした。同社はこの2つのプロジェクトは建設・操業において3万の職を提供することが可能であるとしていた。
一方で、ラッド政府は同税改革を推進する姿勢を貫いており、長期的な展開に備える構えを見せている。ケビン・ラッド首相は、資源業界とオーストラリア政府の間の緊張した議論の「言い合い合戦」になるだろうと述べた。
Chalcoは、同社はAurukunプロジェクトを進め、資源税を考慮に入れ異なる提案との比較をしていると述べた。メディアが伝えたところでは、Chalcoの親会社であるChinalcoとRio Tinto (ASX:RIO)は、近接するAurukunとWeipaのボーキサイト事業と合併させるか、またはYarwun2精製所の拡大に18億米ドルを投資するなどの新たな取引を検討している。
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