CSL Limited (ASX:CSL) は、同社海外事業において拡大する成功が年間利益に影響を与える可能性があり、そのため中間配当を分配しない予定であると語った。同グループの売上げの80％は海外からのものであり、現在の為替レートが同社利益に打撃を与える可能性がある。
Sydney, 2009年10月14日, AEST (ABN Newswire) - 企業業績報告の波に先立ち投資家たちが利益確保に動いたことから、テクノロジー部門における買収ニュースが相殺され、昨夜の米国株式は入り混じった状態で取引を終えた。ダウ指数は若干安で取引を終えたが、ハイテク比重の高いナスダック総合は Cisco による Starent Networks 買収取引を受けて上昇した。
海外資金の流入が金融・資源部門を支えたことから、昨日のオーストラリア市場は値を上げて取引を終えた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は45.9ポイント・0.97％上昇し4,785.7、全株価指数は44.3ポイント・0.93％上昇の4,789.8ポイントとなった。
注目の経済事象と数値
National Australia Bank による調査では、オーストラリアでの景況感が9月に4ポイント減のプラス14ポイントとなり、8月の上昇から大幅に逆行したことが示された。景況感におけるこの低下の大半は、製造業・卸売業・小売業に集中している。唯一上昇したのは建設部門で、これは連邦政府の200億豪ドルでのインフラ計画に関連するものと見られている。
水曜日、 Westpac-Melbourne Institute による10月の消費者心理調査が発表される。同指数は10月に1.7％増の121.4ポイントとなり、2007年6月以降での最高値を記録した。消費者信頼感における上昇は、低金利や失業率における予想外の低下により支えられた。
企業合併・買収ニュース
Rio Tinto (ASX:RIO) はカナダの Ivanhoe Mines (TSE:IVN) における持分を19.7％へと倍増した。同社は1株あたり8.38米ドルでの Ivanhoe 株約4,630万株の購入を完了した。この動きは、 Ivanhoe の40億米ドルの Oyu Tolgoi 銅・金鉱山に対しモンゴル政府が投資契約を締結した1週間後に現れた。 Ivanhoe との合意に基づき、 Rio Tinto は Ivanhoe における権利を約47％まで引き上げることができる。
重要企業ニュース
電気製品小売企業 Clive Peeters (ASX:CPR) は、先週金曜日以降の同社株価の上昇を説明できないと語る。また同社は、2009-10年上半期の収益見込みを発表するには早すぎると語った。12月31日までの半期における異常項目処理前の営業利益の数値化はできず、同営業利益が前年同期比で15％超の変化を示すかどうかについて語ることはできない、と同社は語った。
メディア投資企業 Macquarie Media Group (ASX:MMG) は昨日、同社の米国での地方新聞事業 American Consolidated Media (ACM) が1億3,370万米ドルの事業レベル銀行債務に関し鍵となるレバレッジ条項に従っていない可能性があると語った。親会社レベルでの資本注入やその他の財務サポート、または ACM や融資業者に対する保証に関し、 Macquarie Media の計画は無い。
Fairfax Media (ASX:FXJ) の役員会は Roger Corbett 氏を新会長に指名した。 Corbett 氏は、10月30日に退任する Ron Walker 氏を後継する。
オーストラリア証券・投資委員会は Commonwealth Bank (ASX:CBA) に対し、同行による2008年12月の資金調達から生じた会社法における継続的開示義務の不履行疑惑に関する10万豪ドルの罰金を科した。この支払いは責任の承認ではなく、同行が会社法に違反したものと見なされることはできない、と CBA は語った。
CSL Limited (ASX:CSL) は、同社海外事業において拡大する成功が年間利益に影響を与える可能性があり、そのため中間配当を分配しない予定であると語った。同グループの売上げの80％は海外からのものであり、現在の為替レートが同社利益に打撃を与える可能性がある。
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