Sydney, 2009年4月7日, AEST (ABN Newswire) - 今週始まる報告期において第1四半期の企業業績が引き続き低調になるものと投資家たちが見込んだことから、昨夜のウォール街は下落した。
資源株が市場を引き下げたもののほとんどの部門において上昇が記録されたため、昨日のオーストラリア株式は値を上げて取引を終えた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は21ポイント・0.6%上昇し3,756.6、全株価指数は22.4ポイント・0.6%上昇の3,696.4ポイントとなった。オーストラリア準備銀行の金利に関する決定に先立ち、銀行株は好調であった。
注目の経済事象と数値
ANZ Bank は昨日、求人広告調査の発表を行った。同調査では新聞・インターネット上での求人件数が3月に8.6%減少し、年間での減少が44.6%となったことが示された。 ANZ は失業率が現在の5.2%から来年8%に達するものと予測した。この雇用市場のデータはオーストラリア準備銀行に対し更なる金利引下げを促す圧力となっている。
企業合併・買収ニュース
カジノ経営業者 Crown Ltd は昨日、ラスベガスの City Centre への投資に関し MGM Mirage や Dubai World との話し合いは行っていないと語った。
Fairfax Media の株価が歴史的な安値を記録していることから、 Seven Network が同社に対する買収入札を検討する可能性がある、とあるアナリストは語る。一部資産を Seven Media Group へ売却したことから、 Seven は2008年12月時点で約14億豪ドルの現金を取得していた。
重要企業ニュース
Seven Network (ASX:SEV) のチーフエグゼクティブ David Leckie 氏は、同放送局において保有している306万株のうち299万株を Macquarie Group (ASX:MQG) へ固定最低価格で売却した。
建築資材企業 Boral (ASX:BLD) はオーストラリア証券取引所への告知において、同社役員会がCEO兼社長である Pearse 氏の後任候補者を社内外に求める管理職探しの過程に入ったと語った。 Pearse 氏の契約は今年満了となる予定である。
Macquarie Group (ASX:MQG) は南アジア諸国においての港湾、道路、発電所に対する投資資金調達のため、 State Bank of India (BOM:500112 ) 、世界銀行の International Finance Corporation (IFC) と協定を結んだ。これは10億米ドルでのインフラ・ジョイントベンチャー投資基金の立ち上げに伴うものである。
亜鉛採掘業者 CBH Resources (ASX:CBH) は、最高で3社の中国企業グループに対し主要投資家となることについて話し合いを行っているものと見られている。この資金はニューサウスウェールズ州 Broken Hill にある CBH の Rasp 亜鉛鉱山の開発に利用される予定である。
Iluka Resources (ASX:ILU) は低調な需要に対応するべく2009年に同社主要製品の生産基盤を調整する予定である。減産の大部分は Iluka の既存事業において利幅の低い部門で実施される予定であり、 Iluka グループの現行5カ年計画に対応したものである、と同社は語った。
Equinox Minerals Ltd (ASX:EQN) は同社資本体制の強化、 Zambia におけるプロジェクトの評価・資金調達のため、1億6,000万カナダドルを調達する普通株の公募を行う予定であるとしている。
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