オーストラリア市場レポート　10月2日：気後れする投資家

Sydney, 2009年10月2日, AEST (ABN Newswire) - 予想よりも悪い内容となった9月の製造活動データや新たな失業件数が広い範囲での売りを招いたため、昨夜のダウ指数と S&P 500指数は3ヶ月間で最大の下落を記録した。これらの数値は住宅販売、個人支出や建設支出における改善に影を落とし、経済回復に対する投資家の信頼感を弱めた。

米国からの弱い先導を受け、昨日のオーストラリア市場は値を下げた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は42.5ポイント・0.9％下落し4,701.1、全株価指数は37.3ポイント・0.79％下落の4,702.0ポイントとなった。

注目の経済事象と数値

オーストラリアは先進経済諸国・地域の中で唯一今年の成長が見込まれる国となる可能性がある。国際通貨基金 (IMF) はオーストラリアの経済成長率に対する見込みを引き上げ、来年の失業率は7％がピークとなると予測した。 IMF はオーストラリアの2009年GDP予測を、以前に予測していた0.5％の縮小から0.7％の成長へと引き上げた。

TD Securities-Melbourne Institute による9月のインフレ基準が金曜日に発表される。

企業合併・買収ニュース

PearlStreet Limited (ASX:PST) の役員会は Campbell Brothers (ASX:CPB) による4,210万豪ドルでの現金買収入札計画を拒否したが、非公開投資グループ Catalyst Investment Managers からの資本増強プランを支持した。 Catalyst は PearlStreet における少なくとも46％・最大で63％の権利に対し2,300万豪ドルを投資する可能性がある。 Catalyst の資本増強計画は株主に対しより良い効果をもたらす、と PearlStreet の役員会は語った。

米国の電力サービス供給企業 FPL Group Inc (NYSE:FPL) の一部門である NextEra Energy Resources は、 Babcock & Brown Power (ASX:BBP) から3つの風力プロジェクトを約3億5,200万米ドルで購入することに合意したと語った。テキサス州・ウィスコンシン州・サウスダコタ州にあるこの3プロジェクトは合計で184.5メガワットの生産能力を持つ。

重要企業ニュース

世界的なアルコール飲料生産業者 Constellation Brands Inc (ASX:CBR) は、新たな流通業者への売上げに支えられ、2009年8月31日までの半期純利益1億620万米ドルを報告した。これに対し前年同半期は2,190万米ドルであった。コスト削減と成長拡大に取り組む同社は、会計年度の見通しを維持した。

Babcock & Brown Infrastructure Group (ASX:BBI) が最大で6億5,000万豪ドルとなる資金調達を計画していると伝えられている。 BBI は Prime Infrastructure へと名称を変更することとなっており、負債削減に向けたカナダのファンドマネージャーBrookfield Asset Management (NYSE:BAM) との契約の一環として株式調達を行う予定である。

BlueScope Steel (ASX:BSL) は、好調な輸出と国内需要に支えられ、年間の大半を減速したペースで稼動させていた同社の Port Kembla 製鋼所の生産能力を今四半期にフル稼働ペースへ拡大する予定である。同製鋼所では、今会計年度の第2四半期において年間530万トンの生産ペースでのフル稼働が見込まれている。

Goodman Fielder Limited (ASX:GFF) は、同社の複数通貨・リボルビング式複合融資から5億豪ドルを順調に調達したと語った。この融資へは募集額を超える申し込みを受け、2010年11月に期限を迎えることとなっていた7億豪ドルの現存複合融資の期限を事実上2年間延長する。

Panaust (ASX:PNA) はラオスの Ban Houayxai 鉱床南西において高質の金・銀鉱化帯を発見したと語った。以前に小規模の掘削のみが行われていた地域を通じて、同鉱化帯への拡張の可能性が確認されている。

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