オーストラリア市場レポート　9月24日：連邦準備銀行の見通しは慎重かつ楽観的

Sydney, 2009年9月24日, AEST (ABN Newswire) - 連邦準備銀行が経済の見通しに関して慎重な姿勢を維持するという発表をしたことを受けて、米株式は活発な取引が行われ一夜にして下落した。連邦準備銀行は経済は回復の兆しを見せているとの認識を示しているものの、脆弱な経済を支えるためゼロ金利と trillion-plus dollar effortを維持する。

昨日のオーストラリア市場は多くのセクターで堅調な上昇を記録した。S&P/ASX200インデックスは70.4ポイント、1.51％上昇の4732.1で、All Ordinariesは69.9ポイント、1.5％上昇の4741であった。

注目の経済事象と数値

教育・雇用・職場関係省 skilled vacancy indexは8月に1％上昇した後1.2％増の38.6ポイント。現在38.6を示すこの指標は、2008年9月と比較して50.4％低い数値である。

オーストラリア準備銀行は今日、6ヵ月毎の Financial Stability Reviewを発表。住宅産業協会は8月の新住宅売上げに関するレポートを発表する。

企業合併・買収ニュース

WoolworthsLimited (ASX:WOW)が伝えたところによれば、Danks Holdings (ASX:DKS)の発行済普通株の75.09％を保有する株主らがCarboxy Pty Ltdの提示したDanks買収オファーを受諾した。CarboxyはWoolworthと米住宅修繕小売業者のLowe's Companies. Inc (NYSE:LOW) とのジョイントベンチャーである。提示された金額はDanks株一株あたり13.50豪ドル。

カナダのメディア企業CanWest Global Communications Corp(TSE:CGS)がオーストラリアのTen Network Holdingの50.06％の株式を売却することを受けて、Ten Network Holdings (ASX:TEN)は取引停止となった。この売却プロセスにおいて新たなTen Network株式は発行されない。

Suncorp-Metway (ASX:SUN)が伝えたところによれば、同社は同社の不動産事業Hooker Corporation Ltd.の売却の可能性について米国に拠点を置く投資会社Janusz Hookerと協議をしている。Suncorp-Metwayはこの協議は現在進行形であり取引が実現するか否かについては確証がないと語った。

重要企業ニュース

Brickworks（ASX:BKW)が報じたところによれば、7月31日までの1年間の同社の純利益は3億520万豪ドルに達し、前年同期の1億150万豪ドルに比較して上昇した。同社は一株あたり26.5セントの最終配当を支払い、年間の配当を前年と同様の39セントとした。Brickworksは、建材需要の回復、低い借り入れコスト、出資金からの堅調なリターンなどによるさらなる好業績を見込んでいる。

Washington H Soul Pattinson and Company Ltd (ASX:SOL)は7月31日までの1年間の純利益を11億1000万豪ドルとした。これは全円の9083万豪ドルから大幅な増加。この増加は主にインドネシアの石炭プロジェクトの売却によるものである。最終配当は18セントから19セントに増加、非課税、またNew Saraji石炭プロジェクトの売却による不定期収益に関連する一株あたり25セントの非課税特別配当も検討されている。

高級デパートのDavid Jones Ltd (ASX:DJS)は収入の増加を背景として年間利益を6.3％増とした。7月25日までの1年間の最終純利益は1億5652万豪ドルで、前年の1億4729万豪ドルから増益。これはDavid Jonesが1995年に株式公開して以来最高の数字である。

Tag Pacific (ASX:TAG)が伝えたところによると、同社のMPower子会社がオーストラリア最大の資源プロジェクトであるGorgonプロジェクトにおいて3200万豪ドルの電力契約を獲得した。この2年間の契約にはGorgonプロジェクトの建設および試運転作業時に電力供給を行う28メガワットの発電所のデザイン、建設、試運転が含まれる。

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