Sydney, 2009年3月5日, AEST (ABN Newswire) - 中国における新たな刺激策に関する推測を受けて、昨夜の米国株式は12年間での最低水準から上昇した。また市場は、先月発表された住宅部門刺激策の一環であるオバマ政権による750億米ドルでの差押え解除計画によっても支えられた。
昨日のオーストラリア市場は3日連続でのマイナスとなった。豪ドルとS&P/オーストラリア証券取引所200銘柄指数の両方が、GDP数値に関する最新ニュースを受けて下落した。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は1.6%・52.8ポイント下落の3,166.4、全株価指数は1.4%・45.5ポイント下落の3,125.9ポイントとなった。
多くの人々が市場はまもなく反発を記録するとしているが、 Money Cat の調査担当重役 Thomas Su 氏は次のように語る。「私は市場が引き続き不安定になるものと考え、売り持ちを保持しながらその中で利益を得るようにする」
注目の経済事象と数値
オーストラリア統計局は昨日GDP数値を発表した。これは8年間で初めての減少となり、12月四半期において季節調整済みで0.5%縮小した。経済専門家たちはオーストラリア経済がすでに不況に陥っていると考えている。
連邦自動車産業会議所 (FCAI) によると、新車・トラック販売は2月に約22%減少したとのことである。 FCAI は、その2月の結果はここ数ヶ月の傾向と一致しており、経済状況を反映していると語った。
企業合併・買収ニュース
Murchison Metals (ASX:MMX) は発表の中で、中国の Sinosteel が同鉄鉱石採掘業者の株式5.85%を取得したと語った。この動きにより、 SinoSteel が同社の投資限度を49.9%超へ引き上げるために海外投資調査委員会に対し申請を行う可能性があるとの憶測が生み出された。
Rio Tinto (ASX:RIO) は、依然として同社の Pilbara 鉄鉱石施設を BHP Billiton (ASX:BHP) の施設と合併することに対して門戸を開いている可能性があると伝えられている。
Arana Therapeutics (ASX:AAH) の株主グループは、米国の製薬会社 Cephalon からの3億1,800万豪ドルでの入札は過小評価の買収オファーであると語った。この立腹する株主たちは、役員会に対しそのスタンスと同入札の即時承認について説明を要請することを決定した。
重要企業ニュース
食品グループ Goodman Fielder Ltd. (ASX:GFF) は、同社が銀行契約を守っており、進行中の戦略的見直しから逸れるような大幅な評価減は見込んでいないと語った。同社は戦略的見直しに取り組んでおり、それにより同社が2億豪ドルのオイル製品部門やニュージーランドにおける5億2,000万豪ドルの乳製品事業を売却する可能性があるとの予測がなされている。
Boral (ASX:BLD) は資金調達プログラムの一環として、南オーストラリア州にある2つの同社資産を売却する。同社はその資産を年間50万豪ドル超で賃借する予定であると語った。
Santos (ASX:STO) は同社の Moomba 炭素貯蔵プロジェクトを延期した。しかし Santos は、 Moomba プロジェクトが同社における今後の商業機会をして存在し続けるとも語った。
Lihir Gold (ASX:LGL) は1株当たり3豪ドルのオファーを行い、機関投資家に対する株式募集において5億100万豪ドルを調達した。同社はその募集が国内外の機関投資家から強い関心を集めたと語った。
(上記情報の一部は CMC Markets からのものです。詳細は http://www.cmcmarkets.com.au をご覧ください。)
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