Sydney, 2009年2月11日, AEST (ABN Newswire) - 財務省が銀行から不良債権を買い取る救済策を発表した後に金融株が売り払われ、昨夜のウォール街は4%超下落した。政府がどのうようにして公的資金と民間資金の混合を扱うのかということについて実質的な詳細が欠けていたことから、投資家たちは大きく落胆した。
昨日のオーストラリア市場は若干安で取引を終えた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は19.9ポイント・0.6%下落の3,488.7、全株価指数は17.2ポイント・0.5%下落の3,428.6ポイントとなった。
注目の経済事象と数値
National Australia Bank の1月景況感指数は12ポイント下落し、史上最低の-32ポイントとなった。この結果は、労働市場に対する見通しが悪化し続けているということを示している。また NAB は、今年マイナスの四半期が何度かあるなかでGDPが0.25%縮小するものと予測している。
水曜日には、 Westpac/Melbourne Institute が2月の消費者心理指数を、オーストラリア統計局が12月の住宅金融データを発表する。
企業合併・買収ニュース
Rio Tinto (ASX:RIO) は負債削減に取り組む中で、中国の Chinalco と200億米ドルの取引に近づいている。 Rio と Chinalco は、110億から150億米ドル相当となる資産売却や、その中国の巨大アルミ業者に対する兌換紙幣での50億から90億米ドルの追加調達について交渉中であると考えられている。
重要企業ニュース
Australian Wealth Management (ASX:AUW) はいくつかの資産価値評価減を行い、上半期における損失を報告した。同グループの12月31日までの6ヶ月間での純損失は1億3,159万豪ドルであった。これは前年同期には3,488万豪ドルの利益であった。
Ansell (ASX:ANN) の上半期純利益は、医療用手袋の好調な販売に支えられ27%増の7,220万豪ドルとなった。しかし同社は、厳しい市場状況に直面していることから年間売上げ見込みを引き下げた。
Commonwealth Bank of Australia (ASX:CBA) は、上半期純利益において9%増の25億7,300万豪ドルを報告した。これは小口銀行業務の好調な伸びにより事業金融部門や資産運用部門での減少が埋め合わされたことによる。同行役員会は1株当たり1.13豪ドルの非課税中間配当を維持した。
Challenger Financial Services (ASX:CGF) は同社の投資における税処理後約2億2,500万豪ドルの評価減を確認した後、2008年12月31日までの6ヶ月間においての1億豪ドルを超える損失を報告するものと見られている。
牛肉生産業者 Australian Agricultural Company (ASX:AAC) は、干ばつや会計上の調整が12月31日までの1年間における3,870万豪ドルの純損失につながったと語る。しかし、同社は主要販売品目の見込みが好調なことから2009年には黒字転換するものと予測している。
Compass Hotel Group (ASX:CXH) は、評価減と減損調査において最高8,000万豪ドルを計上する可能性があると警告した。
AWB (ASX:AWB) は収益を後押しする好調な収穫期を予測している。これは国際金融減速において、農産品への需要が安定化する傾向にあるためである。
Telstra (ASX:TLS) は、中国の大手携帯コンテンツとオンライン音楽事業の2つにおいて企業支配権を買収し、中国における同社の存在を拡大したと語った。 Telstra は China M と Sharp Point の両方において67%の権利を取得した。
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