オーストラリア市場レポート　9月16日：不況の終了に対する楽観

Sydney, 2009年9月16日, AEST (ABN Newswire) - 米国での前向きな経済データを受け、火曜日のウォール街は若干高で取引を終えた。一方、連邦準備金制度理事会の Ben Bernanke 議長は「現時点で不況が終了した可能性が非常に高い」と語った。政府による「失敗への現金」プログラムにより8月の米国小売売上げは予想外に好調となったが、これは消費者支出における持続的な回復を示していない可能性がある、とアナリストたちは警告した。

昨日のオーストラリア株式市場は横ばいで取引を終えた。連邦政府による改革プランの発表により Telstra 株が打撃を受け、市場における前半の上昇分が失われた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は9.2ポイント・0.2％上昇し4,540.30、全株価指数は11.1ポイント上昇の4,547.20ポイントとなった。

注目の経済事象と数値

オーストラリア統計局による6月四半期の住宅建築着工数レポートでは、着工数が季節調整済みで3.7％減の30,411棟となり、増加を見込んでいた経済専門家たちの予想を下回ったことが示された。これは4四半期連続での減少であり、2001年6月四半期以降で最低水準の結果となった。

今日、 Westpac-Melbourne Institute は7月の経済活動指数を発表する。

企業合併・買収ニュース

Macquarie Airports (ASX:MAP) は Ontario Teachers' Pension Plan (OTPP) との1億2,800万ポンドでの取引で、ブリストル空港において保有していた35.5％株式を売却し、コペンハーゲン空港における権利を増加した。また MAp は OTPP から更に3.9％の権利を5億7,000万デンマーククローネで取得し、コペンハーゲンにおける MAp の持分を30.8％とした。

日本の三菱 UFJ フィナンシャル・グループ (TYO:8306) は Challenger Financial Services Group (ASX:CGF) において保有する6.4％株式の売却を決定した。 Morgan Stanley は火曜日、同グループに代わって Challenger における約4,000万株を1株3豪ドルでオファーしている。 James Packer 氏が長期間保有していた21％の Challenger Financial Services 株式を約4億豪ドルで売却してから数週間経ってこの動きが現れた。

重要企業ニュース

医療センター運営・診断プロバイダー Primary Health Care (ASX:PRY) は、機関投資家への新株募集から1億8,000万豪ドルを調達する予定であると語った。最低基準価格は昨日の出来高加重平均株価から6.2％割引となる1株あたり6.03豪ドルとなる予定である。この募集の後、 Primary は株式購入計画を通した有資格の株主から最高でさらに2,000万豪ドルの調達を見込んでいる。

Santos (ASX:STO) のチーフエグゼクティブ David Knox 氏は、 ExxonMobil がパプアニューギニアにおいて推進する液化天然ガスプロジェクトが今年承認されるものと見込んでおり、この取引が2010年第1四半期に完了するものと予測していると語った。 Santos が大規模プロジェクトに注力するため小規模資産を売却したことを Knox 氏は示唆した。

Paladin Energy (ASX:PDN) は機関投資家への4億2,900万豪ドルでの株式の私募を完了したとしている。この機関向け9,345万株の私募は1株あたり4.60豪ドルの価格で行われた、と Paladin は語った。

スーパーマーケットチェーン Woolworths (ASX:WOW) と米国に基盤を置く住宅修繕企業 Lowe's (NYSE:LOW) によるハードウェア・ジョイントベンチャーは、4億豪ドルでビクトリア州内に今後5年から7年の間に30店の「大規模小売店」を開設する予定であると発表した。同社はオーストラリア国内において5年以内に150店舗を設置する計画を立てている。

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