Tokyo, 2007年12月3日, AEST (ABN Newswire) - この度伊藤忠商事は、幹細胞技術を有するリプロセル社(東京都港区、代表取締役社長:横山周史、URL:http://www.reprocell.com/)と資本・業務提携致しました。

リプロセル社は、京都大学再生医科学研究所 中辻教授のES細胞(注1)技術および東京大学医科学研究所 中内教授の体性幹細胞(注2)技術を中心とした世界最先端の幹細胞関連技術をベースに、様々なアプリケーション開発、創薬支援サービスを行うベンチャー企業です。

特にリプロセル社の事業の中でも、サルES細胞から分化させた心筋細胞を用いた新薬候補物質の毒性試験は、前臨床試験(動物実験)の前に候補物質の心毒性を確認できることから、製薬会社での新薬開発分野において臨床試験前のスクリーニング精度の向上、スクリーニング期間、コストの削減が可能となるため、製薬会社からの需要が見込まれております。

伊藤忠は、リプロセル社事業の国内外への展開に協力していくとともに、将来的には細胞治療分野での事業展開を視野に入れ、リプロセル社での必要技術開発に協力、支援してまいります。

伊藤忠は、中期経営計画「Frontier+2008」において、「新規分野開拓領域」としてライフケア、インフラ、先端技術、環境・エネルギー分野を注力分野として掲げており、これらの分野を中心に今後とも将来の収益につながる先行布石を積極的に打ってまいります。

【注1】ES細胞(Embryonic Stem Cell):胚性幹細胞。 受精卵(胚)から作られ、あらゆる細胞に育つ能力を持つ。
【注2】体性幹細胞:ES細胞が臓器や組織に分化した後、組織内に残る幹細胞。 造血幹細胞等、一部のものは自己増殖性を持つ。

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