

本日のオーストラリア株式市場は米国・英国市場が祝日のため休場していることから、緩やかな下げ調子にて取引を開始した。市場は本日発表が予定されている経済データ、特にオーストラリア準備銀行(RBA)の政策金利に対する決定に左右されると見られている。
最新のインフレデータを受けた中国が加熱する同国経済を冷ますため政策の引き締めを行うのではないかとの不安により資源・工業部門が打撃を受けたものの、昨夜の米国市場は銀行株からの後押しが続き上昇した。中国の2月の消費者物価指数は前年比で2.7%という予想よりも速いペースで上昇した。木曜日のアジア市場は入り混じった状態で取引を終えた。中国の経済データを受けて主要市場の一部が値を下げた。日本の日経指数は1%上昇、香港のハンセン指数は0.1%上昇した。台湾の Taiex は0.4%下落、韓国の Kospi は0.3%下落した。中国の上海総合は前半の上昇分の大半を失い、0.1%上昇で取引を終えた。
ウォール街からの好調な先導により、昨日のオーストラリア株式市場は若干高で取引を終えた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は12.7ポイント・0.3%上昇し3,801.1、全株価指数は13.7ポイント・0.4%上昇の3,795.3ポイントとなった。 ANZ の資金調達へ参加するため投資家たちが現金を引き出したことから、取引後半には売りが続いた。