オーストラリア株式市場レポート(ASX: NAB),(ASX: BHP),(ASX: PTR)

Sydney, 2007年11月30日, AEST (ABN Newswire) - シドニー先物為替では、１２月株価指数は２９ポイント上昇し、６，５０６であった。

今日も年次総会の開催による繁忙が続く。

シドニーでは、Palamedia社、Becker Group社、Sunraysia Television社と同様に、Fairfax Media社が年次総会を開催する。

メルボルンでは、Symbion Health社とHealthscope社がSymbion/Health Scopeの買収に対する票決のための会議を開く中、Tattersall’s社が年次総会を開催する。

資源部門では、Beaconsfield Gold社がタスマニアにおいて年次総会を開催する。また、Murchison Metals社、Territory Resources社、Cape Lambert Iron Ore社が今日、年次総会を開く。

オークランドでは、小売業Warehouse Group社の株主たちが年次総会において、Woolworths社とFoodstuffs社からの入札を阻止しようとする消費者委員会の妨害を退けた昨日の最高裁決議によって同社がどこへ進むのか、その方向を見ることとなる。

昨日のオーストラリア株式市場は、力強い国内の資源部門とウォール街での堅調な先導に支えられ、取引をプラスで引けた。

S&P・オーストラリア証券取引所の２００銘柄基準指標は、１．１７％・７４．４ポイント上昇し、６，４４４．５で引けた。また、オーストラリア株価指数も１．１６％・７４．４ポイント上昇し、６５０７．２まで上がった。

Qantas社のパイロットは、同社の過去最高益と引き換えに、１０％の仕事量増加を提案した。

労働組合は、首相に選出されたケビン・ラッド氏に対し、オーストラリアにおける新しい個別労働協定への禁止導入の締切りを1月１日とする要請をした。

クイーンズランド州自由党事務局は議会部門に対し、同党のリーダーシップに対する意見の相違への解決策の設定締切りを1週間とする要請を出した。

今日のオーストラリア株式市場：

ASX:BHP‐BHP BILLITON社‐７０セント上昇し４２ドル
ASX:RIO‐RIO TINTO社‐４．２５ドル上昇し１３９．２５ドル

Rio Tinto社のチーフエグゼクティブ、トム・アルバンス氏は、BHP Billiton社からの借入を避けるため、投資家たちとの2日間にわたる話し合いに向けて、オーストラリアに到着した。
アルバンス氏は、同社の独立した成長の方策を投資家たちに対し熱弁している。

Rio Tinto社は、BHP Billiton株３に対しRio Tinto株１とする１，２８０億米ドル（１，４４１億２千万豪ドル）規模の合併提案をすでに拒絶している。

BHP Billiton社のウラニウム顧客部門グループ代表のグレアム・ハント氏は、同社が南オーストラリア州オリンピックダム鉱山鉱石の海外での加工の柔軟化を求めている旨を、明確に示している。

ハント氏は、プロジェクトの実効性を維持するために、鉱石の加工方法の柔軟化が必要であると語った。

Healthscope社‐７セント下落し５．４５ドル
Symbion Health社‐変わらず３．９６ドル

民間病院を運営するHealthscope社は、Symbion Health社との戦いにおける降参を拒否した。Healthscope社は、Symbion社の診断器具を受け入れる計画の見直しが白紙になった後、Symbion社の株式の約１０％を入手した。
Healthscope社は今週初め、Goldman Sachs・JBWere社と、Symbion社の６，４７０万株、同社株式の９．９９％を、一株４．０９ドルという概念的「価格」での株式交換に入ったと発表した。

今日、Symbion Health社とHealthscope社は両社間の取引に対する票決のための会議を開く。

ASX:PTR‐PETRATHERM社‐１１セント・１２．３６％上昇し、1ドル

PETRATHERM社は、労働党の連邦政府選挙での勝利は、５プロジェクトに及ぶ地熱発電掘削事業への５，０００万ドルの投入が約束されることであり、地熱発電部門にとって良い知らせであるとしている。

最高経営責任者であるテリー・カリス氏はアデレードでの年次総会において株主に対し、PETRATHERM社が最重要項目である南オーストラリア・パーラーナでの５，０００万ドルの発電所の計画を商業化し、展開するために、１，０００万ドルの資金援助を申請する旨を伝えた。

ASX:VRL‐VILLAGE ROADSHOW社‐２０セント上昇し、２．９９ドル
ASX:SAQ‐SYDNEY ATTRACTION GROUP社‐変わらず６．５０ドル

前会計年度に黒字回復したVillage Roadshow社は、勢いは２００８年度にも持続され、テーマパークの買収も視野に入れていると語る。

\同社会長であるジョン・カービー氏は今日の年次総会で、「企業としての健全性と勢いは第一四半期において持続されている」と語った。

カービー氏は、Sydney Attractions Group社への敵対的買収活動の最中であるVillage社は、今後の投資先となるテーマパークを探していると語った。

ASX:HGI‐HENDERSON GROUP 社‐１４セント上昇し、３．４０ドル

オーストラリア・イギリスの両国で上場しているHenderson Group社は、健全な利益の上昇を予測、そしてより高い利益率の商品に対する資金フローの上昇をさせた。

財務責任者は今日、２００７年の年間税引き前利益について２３％から２９％・
1億１００万ポンド（2億３，６８９万豪ドル）から1億６００万ポンド（2億４，８６２万豪ドル）の間での上昇見込を示した。

ASX:NAB‐NATIONAL AUSTRALIAN BANK社‐３３セント下落し、３９．０８ドル

National Australian BankはSouth DakotaのSioux Fallsに拠点を置く地方銀行Great Western Bankの株主であるGreat Western Bancorporationの7億９，８００万米ドル（8億９，８５０万豪ドル）での買収に合意した。

このアメリカの銀行は、３４億米ドルの資産・約８００名の従業員・６つの州の主に中西部の農業地域において１００以上の支店ネットワークを持つ。

ASX:WOW‐WOOLWORTHS社‐９１セント上昇し、３２．９３ドル
ASX:WHS‐THE WAREHOUSE GROUP社‐１．０８ドル・２５．１２％上昇し、５．３８ドル

オーストラリアの小売最大手は、同社とそのライバル社であるFoodstuffs NZ社によるTHE WAREHOUSE GROUP社への入札妨害を退けるニュージーランドの最高裁の決定を歓迎した。
すでにTHE WAREHOUSE GROUP株式の１０％を保有するそのライバル社は、１０月下旬から１１月初めにかけての訴訟手続きに２週間を費やした。
THE WAREHOUSE社はニュージーランド・オークランドにおいて、年次総会を今日開催する。

ASX:GNC‐GRAINCORP社‐４５セント下落し、９．２０ドル

農産物業者GRAINCORP社の２００７年度の年間利益は、干ばつのため１６２．３％下落し、同社は本会計年度中にさらなる損失を見込んでいる。

GRAINCORP社は今日、２００６年度の１９８０万ドルの純損失を報告した。これは
１６２．３％の下落であるが、２，０００万ドルから２，３００万ドルの損失見込みに沿ったものであると同社は語る。

ASX:BSL‐BLUESCOPE STEEL社‐４２セント上昇し、９．８７ドル
オーストラリアの鉄鋼製造最大手は、採算ベースを下回る金属被覆業などの中国における同社のビジネス取組みについて語った。

BLUESCOPE社の最高経営責任者ポール・オマリー氏は、中国のSuzhou金属被覆工場は順調に稼動しているものの、収益確保に苦心していると語った。

オマリー氏は、建設事業も展開している中国からの撤退の意向は無いと語った。

ASX:DJS‐DAVID JONES社‐６セント上昇し、４．８９ドル

高級小売業DAVID JONES社は２００８年度の見通しを再確認し、今年の上昇基調の消費者支出の商業化が上手く作用していると語る。

同社は９月末に発表したとおり、２００７年度の税引き後利益が、前年度税引き後利益1億９５０万ドルに対し、８％から１３％上昇するものと引き続き予測している。